清水

しみず
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  園田地区の大字。市域北東部に位置する。猪名寺にかけて弥生後期~奈良時代の中ノ田遺跡があり、また大塚山古墳南清水古墳がある。同村専正寺1741年(寛保元)梵鐘銘には「橘御園〔たちばなのみその〕庄清水村」とある。史料上の初見は1605年「慶長十年摂津国絵図」。

  近世を通じて領主がめまぐるしく交替し、幕府領もしくは主として大坂城代領・京都所司代領であった。村高は「慶長十年摂津国絵図」に331.694石、「元禄郷帳」に285.034石、「天保郷帳」に285.406石とある。猪名寺井組三平井組に属した。氏神は素盞嗚神社、寺院は浄土真宗本願寺派専正寺

  1873年(明治6)、川辺郡内の同名村(現猪名川町)と区別するため南清水と改称、1889年以降は園田村1947年(昭和22)以降は尼崎市の大字となった。19871991年(平成3)の住居表示により南清水となったほか、一部が塚口本町・猪名寺となった。

執筆者: 地域研究史料館

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