柴島取水場

くにじましゅすいじょう
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  旧称柴島水源地。大阪市東淀川区東淡路1丁目に位置する。創設水道の水源である神崎川は、大正末期には水質汚染のため水源としての機能を失ったので、取水点を変更し、水量を増加する上水道拡張事業の実施が必要となった。武庫川その他案が検討されたが、最終的には尼崎百年の大計として、淀川から取水することとなり、1926年(大正15)4月に着工した。当時県外から取水することは異例のことであり、交渉は困難を極めた。また、工事も27インチ(約68cm)管という大口径管を淀川右岸柴島地先から既設の神崎浄水場まで導水するという、全く経験のない大工事で難航したが、工事着手より2年後の1928年(昭和3)4月に完成した。当初、取水能力は日量2万7,500m3であったが、1993年(平成5)現在では3万6,000m3となっている。

執筆者: 西山清弘

参考文献

  • 『尼崎市水道70年史』 1988
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