蜆漁

しじみりょう
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  大物村の蜆は尼崎の名産の一つである。1734年(享保19)の「御領分船数之覚」には大物村のみに31艘の蜆取り船があったことが記されていてはやくから大物村漁師の蜆漁がおこなわれていたことが知られる。蜆取り船は1艘に1人の蜆漁師が乗り込みカッテ網(柄の先の袋網の口に鉄爪または板を取り付けたもの)で河海の底の蜆を掻き取った。神崎川左門殿川庄下川の各流末および海岸から20町余の沖合までが大物の主たる蜆漁場であった。

執筆者: 山崎隆三

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