地方民会

ちほうみんかい
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1878年(明治11)の府県会規則や1880年区町村会法によって法制化される以前に、各府県で独自に開設された府県会・区会・町村会などのこと。兵庫県(第2次)では開明的な神田孝平県令が町村の自立性を認める方針で、全国にさきがけて1874年3月ころ10~20名の町村会議事役の選挙を行ない、つづいて町村会議事役互選の1名と各戸長とが区会議員として選出された。さらに1875年9月の県会議員選挙規則によって、各区ごとに不動産所有者の直接選挙により1名の県会議員を選出し、各区長とともに県会を構成することになった。第1回の県会は1875年12月8日に開かれたが、翌年2月には第8区区長兼県会議員の松本織之介をはじめ7名の議員の要求によって臨時県会が開かれ、地租改正について反対の議論がなされている。

執筆者: 山崎隆三

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