武庫郡町村連合会

むこぐんちょうそんれんごうかい
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1878年(明治11)の府県会規則、1880年区町村会法によって府県会・町村会は開設されたが(兵庫県ではそれ以前にも独自に開設)、中間の行政機関である郡には郡会の開設が認められていなかった。それに代わるものとして、各郡において町村連合会が開かれた。武庫郡では1879年7月郡長の布達によって西宮町は4名、その他の村は各1名、合計60名の全郡町村連合会議員が選出され、8月25日西宮町で第1回連合会が開かれた。この会議では連合会費・凶荒予備基金・西宮病院設置・西宮中学校設立など10件の議案が討議されたが、郡長提出の原案は農村出身議員の多数によってほとんど否決ないし修正された。連合会は郡制施行までつづいた。

執筆者: 山崎隆三

参考文献

  • 山崎隆三「明治初期政権の階級的基礎」『地域史研究』第3巻第3号 1974

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