川辺郡役所

かわべぐんやくしょ
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1878年(明治11)7月に公布された郡区町村編制法によって、兵庫県では翌1879年1月に区制を廃止して1区33郡が置かれ、郡役所が設置された。このとき川辺郡役所は伊丹町に置かれ、現在の伊丹・尼崎・川西・宝塚の4市と猪名川町を含む地域を管轄した。1890年郡制が公布されたが、その実施は県では1896年で、このとき郡を統合して25郡となったが川辺郡はそれまでと変化なく、郡役所も伊丹町に存置された。郡役所は県と町村との中間の行政官庁として地方行政上重要な役割を果たし、1923年(大正12)4月郡制廃止後も存続したが、1926年7月には廃止された。なお1916年尼崎市の市制施行のため当時の市域は郡役所の管轄からはなれた。また1918年以降郡制廃止の1923年まで『川辺郡公報』を発行した。

執筆者: 山崎隆三

参考文献

  • 『川辺郡公報』(伊丹資料叢書5) 1981
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